タイトル | : Re: 内在的に限らない批判 |
投稿日 | : 2008/05/18(Sun) 17:39 |
投稿者 | : 赤木智弘 |
> ところが
> 政府や大企業への直接の要求はしない。
> (非難はするんですが)
> 理由は、実現できないからだそうです。
> (確かに、実現までは難しいなとは思いますが、要求くらいとは思います。
> 何らかの経済社会政策をとることは、
> 資本主義国では当たり前のことなのに何故でしょう。)
この部分以外は、その通りですね。
ただし、この部分は違います。
私は貧困労働者が政府や大企業への要求をする必要はないと考えています。それは、それをしたところで、要求の「アガリ」はすべて安定労働層が持っていくからです。
そのような構造は、左派が「経営者 VS 労働者」という分脈でしか闘争を考えておらず、安定労働層と貧困労働層の間に存在する大きな格差に一切目を向けないからです。
そして、家族をもつ家庭への利益ばかりを誘導し、家族を持つことすらできない貧困層の利益を後回しにします。まさしくそれが不況時に労組がとってきた戦略です。労組が正社員の継続雇用を執拗に要求した結果、就職氷河期世代は就業機会を失ったのです。
だから私は「まずは就職氷河期世代の貧困層に分け前を渡すこと」を「安定労働層」に対して直接要求しているのです。