タイトル | : Re^3: 悪い奴ほどよく眠る |
投稿日 | : 2008/05/15(Thu) 03:04 |
投稿者 | : 赤木智弘 |
さっきのレスみたいにのらりくらりかわしておこうと思ったけど、ちょっと気が変わった。
いま私がやっている仕事が、まさしくこの問題なので、自分の考えをまとめるという意味でも、もう少し詳細な返答をしておきます。
あなたの論旨で面白いのは、さっきのレスにも書いたけど、私が本を出していることや、さまざまな媒体に文章を寄せていることを、一切「努力」と認めてないこと。
それでいて、「貧困労働層は働こうとしない、努力をしない」と、私を非難している。
あなたは私にハローワーク行って履歴書をかけと言うんだけど、少なくともいまの自分にとって、それは魅力的な提案とは言い難い。なぜなら、いまの自分には言論があるから。
論座に掲載されてから、これまでいろいろな人と会ったけど、その中でもあなたのおっしゃる「成功している人」が私に対してどういうことを言うかというと、「あなたには文章の力があるのだから、それをいかにして今後につなげていくか」ということを言うわけです。
それは極めて単純な話しで、人は今から先に対してしか努力ということをできないわけで、では「努力をしろ」というときに、何を言うべきかといえば、その対象が今どんな能力を持って、それがお金に変えるにはどうすればいいか。それを考えるのが「成功への努力」なわけです。
ところが、あなたは私が文章を書いて少なからずとも話題を呼び、お金をえることができたという現実を無視して、ただ「貧困労働層は働いていない、努力しろ」と言うわけです。けれどもそれは個人差を無視した一般論でしかありません。努力と言われても、何が努力なのか。そして努力をした先にお金がついてくるのかを考えない努力の請求には、なんの意味もありません。
あなたは私に有益な情報をあたえてくれる気はないのでしょうが、私にとってあなたはちょうどいいサンプルとなりました。お礼を申し上げます。