タイトル | : Re^7: 佐野市在住同世代リーマンなんだが |
投稿日 | : 2008/05/08(Thu) 17:14 |
投稿者 | : UK |
> 間違ってはいませんが、利益出すのが最優先なのは当たり前でしょう。慈善事業じゃないんですから。
> 優先順位間違えて会社が倒れれば従業員で家族抱えてる方も路頭に迷うし、そういう意味で従業員を守る最低義務があると思いますが。
そのとおりでね。慈善事業なわけではありませんものね。
これは納得です。
> 構造的な問題ではなくて、今の比較的若い連中の意識的な要素も大きそうに感じますが。
いいえ、構造的な問題は大きいですよ。
その構造が若者の意識を飲み込んだところはあります。
私が説明すると長くややこしいので、
労働経済学者の玄田有史氏の著書を読んでみてください。
引きこもりの発生などを丁寧に描いています。
> 前にも書きましたが、勉強なんて寝る前の1時間で2000円の教科書読むだけでも出来る話ですよ。
> 学力が問題? そういう人が学力要求する職種選ぼうとするのも問題じゃないですか?
> 土建・建設関係の現場なんかも人不足で悩んでますが?
> そういう職種が新卒やキャリアで採ってます?
ここでも想定しているものが私とLさんとでは違いますよね。
私は「努力」だけでは乗り越えられないもの、
またそもそも「努力」する踏ん張り、
「ため」(湯浅誠氏「貧困襲来」)がない人が多いこと、
そういう貧困の固定化の中では
努力一辺倒の話では解決できないという話をしています。
赤木さんがLさんへ返信されていましたが、
その意趣は、
個別具体例を今社会にいる1千4百万人の非正規雇用者の現状に
あてはめて、解決などできない。
それほど社会が固定化しつつあるという意味ではないでしょうか。
> 正直言いますと地方中堅企業の勤務先で、人事ではありませんが中途応募の選考の一端に関わってます。
> また、身内の運営するFC店のケアやサポートもやってます。
> 中途の選考基準ですが、職歴で弾く理由は今まで何の努力とか自己研鑽してきたか?
> なんですよ。
それでいいと思いますよ。
私だってそうだと思いますもん。
それでも
職に就けない人がたくさんいる事実もある。
もやいの活動
http://www.moyai.net/?tmid=30
> 話がまとめにくくなってしまうので結論いいますが、
> たとえ中卒だろうがフリーターあがりだろうがやる気と気力と協調性あれば、
> 私は選考対象として検討します。
> 逆に言わせてもらえば、自分の努力できないのを社会や境遇のせいにするような人間、
> 自分のやりたい仕事が出来ないことに不平不満を言う人間、
> 自分の意見が絶対で相対する他人の意見は一切聞かない人間、
> こんな人は採用はあり得ませんから。
それは理解しているつもりです。
問題はきちんと聞ける人でも仕事につけない人、
生活が困窮している人がいることなんです。
> 逆にどこにもずっと採用されなかったというのは、
> 能力や職歴や学歴よりも、その本人の人格や性格を疑疑うべき何じゃないかと言いたいわけです。
はぁ。。。
わかっています。
私は努力を否定しているのではなく、
また努力しない人を肯定しているのでもありません。
この社会で「努力」のあるなしにかかわらず
困窮者がいるという事実、
「自己責任論」の裏側にある事実を
見ようよと言っているのです。
ちょっと立ち止まって考えてみるべきだと思うのです。
「自己責任だ」という強者・既得権益者の枠組みの中に
「甘えている人」以外の人が多く含まれていることを。
それだけです。
もう議論はおしまいです。