タイトル | : Re^3: 佐野市在住同世代リーマンなんだが |
投稿日 | : 2008/05/07(Wed) 18:17 |
投稿者 | : UK |
横から失礼します。
おそらく赤木さんも
何度も同じような意見を
目にして辟易しているでしょう。
赤木さんの立場を否定的に見る人は、
大体において
「フリーター=自助努力が足りない、自己責任だ」的な
ロジックで語りますね。
しかし、非正規雇用が労働者人口の3分の1を超える現実は
どう説明すればよいのでしょうか。
教えてください。
正社員への道は間口が広いように
見えます。
求人誌はごまんとあります。
資格を身につけ、経験値を増やし、、、
いずれは道は開かれるかもしれない。
しかし、それを一般化できますか?
置かれた環境の違い、それは様々ですよね。
性格も違う。
それを自助努力・自己責任といって枠組みで語るのは乱暴だと私は思います。
「より好みしてるから駄目なんだ」
より好みせずとも非正規の立場に甘んじるを得ない
困窮者はたくさんいますよ。
ネットカフェ難民などもそうです。
すぐに辞めていった人には
「努力」や「忍耐」が足りないだけ、
なんでしょうか?
労働者派遣法は企業に有利に改定され、
偽装請負、違法派遣は後をたたない。
道を切り開いた人が
自らの力で輝かしい、あるいは健康的で文化的な生活を
過ごせていることは、それはそれでいいと思います。
だからといって、それを
「お前もやればできる、さぁやってみろ」とは
簡単に口に出すべきではありません。
そして、政治家や行政、企業法人の役割とは
社会にうまくコミットできない人間を支えることです。
自己責任論とは、権力者、既得権益者の責任放棄です。
「努力しないで甘えたことを言ってるんじゃない」
フリーターや弱い立場の者を、
相対化して卑下するのはいささか傲慢です。
私たちが議論すべきは
フリーターの置かれた環境、努力の話ではなく、
フリーターや貧困者の固定を打ち崩す方法です。
「政治の怠慢をどう崩すか」
「弱者の声なき声をどう社会に訴えるか」
「戦争が望ましいのか」
赤木さんの言葉にどんな社会的な背景があるのか、
それを考えましょう。そして、知りましょう。
表層に目を向けては
この社会に根ざした隠れた闇は見えません。