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タイトル無題
記事No918
投稿日: 2007/12/17(Mon) 22:57
投稿者丈太郎
『若者を見殺しにする国』を大変興味深く拝読させていただきました。

 色々とご批判もおありかと思いますが、赤木さんの当初の目論見であろう、現代の若年貧困層に注目を向けさせるという目的においては、「希望は戦争」というセンセーショナルな結論を明記し、それを決して曲げないという姿勢は、戦略的には大正解だろうと思います。
 意識的にアジテーターであろうとする赤木さんのダダっこのような理屈に対し、数多くの文化人の皆さんが「道徳的」な観点から批判を加えようとするのは、なんだか見ていて滑稽ですね。そういう批判がかなり横滑りしているように思えるのは、赤木さんの書いている内容(特に若年層が貧困にあえいでいるという紛れもない事実)に、特に有効な手立てが見出せていない大人たちの現状があるからなのでしょう。

 ただ、「希望は戦争」という結論を堅持している割には、どのような手段で戦争によって若者達を救おうとしているのか、理論的にあやふやですね。
 赤木さんの希望は、

1.若年貧困層の雇用の安定化、ならびに収入の増大
2.貧困層と富裕層の階層関係の流動化、もしくは逆転

 この二つの願望を戦争によって実現しようというものですよね。
 では、どこの国と戦争をおっぱじめれば、この二つの願望が都合よく実現するというのでしょう? なかなか難問です。
 戦争をするとなると、莫大な軍事費がかかり、もちろんそれはかなり「公平」に全国民に負担としてのしかかるものですから、相手国からなんらかの手段で富を強奪しないかぎり、若年層の生活はますます厳しいものになるに違いありません。もちろん負けてしまっては、若年層どころか全国民が貧困層に突入するおそれがありますから、絶対に勝てる相手を選ばなければなりません。
 アメリカ、中国、ロシアなどは、核武装国ですから絶対に勝てません。逆に日本の富を根こそぎ収奪されるはずです。なにせ、こんなチャンスは二度とないでしょうから。
 韓国あたりは弱そうに思えますが、実は日本の自衛隊と戦力的に大差ありません。空軍力、海軍力の比較では、かなり拮抗しています。おまけに揚陸作戦は非常に難しいので、防衛するほうが簡単です。つまり韓国を相手に戦争を仕掛ければ、逆に返り討ちに遭う可能性が高いということです。
 となると、北朝鮮あたり……? となるかと思いますが、北朝鮮の場合、たとえ勝ったとしても、奪うべき財産が何もありません。ただでさえ貧困にあえいでいる北朝鮮国民を、逆に養ってあげなくてはなりません。そもそも若年層の救済のために仕掛ける戦争なのに、これでは本末転倒です。
 ということは、「弱そう」で、なおかつ「お金持ち」の国をターゲットにしなければならないのですから……ブルネイ王国あたりでしょうか? なにせ石油がたくさん出ますから。
 ブルネイの人々には何の恨みもないのですが、日本の貧乏な若者を救うためには犠牲になってもらうことにしましょう。たまたまお金持ちだったあんたらが悪いのだ、ということで。
 赤木さんの理屈を広げていくと、以上のような「国家的押し込み強盗」のような感じになると思いますが、著者的にはこの結論でOKでしょうか? ご意見をお聞かせください。(意地悪な質問でごめんなさいねw)

タイトルRe: 無題
記事No919
投稿日: 2007/12/18(Tue) 00:03
投稿者歴山法
横レス失礼。

> 「弱そう」で、なおかつ「お金持ち」の国をターゲットにしなければならないのですから……ブルネイ王国あたりでしょうか?なにせ石油がたくさん出ますから。
> ブルネイの人々には何の恨みもないのですが、日本の貧乏な若者を救うためには犠牲になってもらうことにしましょう。たまたまお金持ちだったあんたらが悪いのだ、ということで。

「もゝたろふが、おにがしまにゆきしは、たからをとりにゆくといへり。けしからぬことならずや。たからは、おにのだいじにして、しまいおきしものにて、たからのぬしはおになり。ぬしあるたからを、わけもなく、とりにゆくとは、もゝたろふは、ぬすびとゝもいふべき、わるものなり」
(福沢諭吉)

「戦争は強盗の利益である」
(内村鑑三)

今こそ、偉大な先人たちの言を思い起こすべきでしょう。

タイトル修正: 無題
記事No926
投稿日: 2007/12/19(Wed) 13:45
投稿者丈太郎
改行のやり方を間違えたようなので、修正します。

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『若者を見殺しにする国』を大変興味深く拝読させていただきました。

 色々とご批判もおありかと思いますが、赤木さんの当初の目論見で
あろう、現代の若年貧困層に注目を向けさせるという目的においては、
「希望は戦争」というセンセーショナルな結論を明記し、それを決して
曲げないという姿勢は、戦略的には大正解だろうと思います。
 意識的にアジテーターであろうとする赤木さんのダダっこのような
理屈に対し、数多くの文化人の皆さんが「道徳的」な観点から批判を
加えようとするのは、なんだか見ていて滑稽ですね。
 そういう批判がかなり横滑りしているように思えるのは、赤木さんの
書いている内容(特に若年層が貧困にあえいでいるという紛れもない
事実)に、特に有効な手立てが見出せていない大人たちの現状があるから
なのでしょう。

 ただ、「希望は戦争」という結論を堅持している割には、
どのような手段で戦争によって若者達を救おうとしているのか、
理論的にあやふやですね。
 赤木さんの希望は、

1.若年貧困層の雇用の安定化、ならびに収入の増大
2.貧困層と富裕層の階層関係の流動化、もしくは逆転

 この二つの願望を戦争によって実現しようというものですよね。
 では、どこの国と戦争をおっぱじめれば、この二つの願望が都合よく
実現するというのでしょう? なかなか難問です。
 戦争をするとなると、莫大な軍事費がかかり、もちろんそれはかなり
「公平」に全国民に負担としてのしかかるものですから、相手国から
なんらかの手段で富を強奪しないかぎり、若年層の生活はますます
厳しいものになるに違いありません。もちろん負けてしまっては、
若年層どころか全国民が貧困層に突入するおそれがありますから、
絶対に勝てる相手を選ばなければなりません。
 アメリカ、中国、ロシアなどは、核武装国ですから絶対に勝てません。
逆に日本の富を根こそぎ収奪されるはずです。なにせ、こんなチャンスは
二度とないでしょうから。
 韓国あたりは弱そうに思えますが、実は日本の自衛隊と戦力的に
大差ありません。空軍力、海軍力の比較では、かなり拮抗しています。
おまけに揚陸作戦は非常に難しいので、防衛するほうが簡単です。
つまり韓国を相手に戦争を仕掛ければ、逆に返り討ちに遭う可能性が高い
ということです。
 となると、北朝鮮あたり……? となるかと思いますが、北朝鮮の場合、
たとえ勝ったとしても、奪うべき財産が何もありません。ただでさえ
貧困にあえいでいる彼らを、逆に養ってあげなくてはなりません。
そもそも若年層の救済のために仕掛ける戦争なのに、これでは本末転倒
です。
 ということは、「弱そう」で、なおかつ「お金持ち」の国をターゲット
にしなければならないのですから……ブルネイ王国あたりでしょうか? 
なにせ石油がたくさん出ますから。
 ブルネイの人々には何の恨みもないのですが、日本の貧乏な若者を救う
ためには犠牲になってもらうことにしましょう。たまたまお金持ちだった
あんたらが悪いのだ、ということで。
 赤木さんの理屈を広げていくと、以上のような感じになると思います
が、著者的にはこの結論でOKでしょうか? 
ご意見をお聞かせください。

タイトル赤木様に質問です(送金方法)
記事No962
投稿日: 2007/12/25(Tue) 00:26
投稿者水無瀬
水無瀬と申します(30歳 男 定職)。
スレ主様の趣旨とは関係ないのですが、新スレをたてていいものか
分からなかったので、ここに書かせていただきます。

私もスレ主様同様に、本をよまさせていただきました。
本で、職業訓練よりまずは、当面の金を頂きたい、といった
ことを記載されていたのと思うのですが、赤木様個人や、もしくは
不安定な雇用状態にある若い人の連合のような組織に送金できる
システムはあるのでしょうか。

例えば、PDFで振込用紙をアップして頂き、それを銀行等にもって
いけば送金できるとか、あれば、経済的面から支援する人もいるの
ではないでしょうか(私個人では300万円もだせないです)。

もしそのようにお金を受け取られるのが、嫌でないなら、そうされて
みてもよいのではないでしょうか。(クレジットカードは持ってますが
wikipediaの具体的な寄付方法も分からないので、簡単なシステムで
お願いします)

タイトルRe: 無題
記事No966
投稿日: 2007/12/26(Wed) 00:56
投稿者アディール
 多分、赤木さんの狙っている「戦争」は経済的に報われない人間が経済的に報われている人を場合によっては武力を肯定して追い落とすというもので対外戦争を想定していないと思いますよ(赤木さん本人ではないので詳細はわかりませんが)。
 つまり、赤木さんの敵は韓国や中国、アメリカなどの国家ではなく、日本国内の中間層なんですよ。