タイトル | : 誤読 |
記事No | : 906 |
投稿日 | : 2007/12/14(Fri) 23:25 |
投稿者 | : アディール |
赤木さんの本を読むと彼自身は「戦争」を望んでいないと思う。
希望は「戦争」と書いたのは、彼にとって将来のみえない現状こそが「戦争」以上の異常事態であり、これを解消するためならば「戦争」も選択肢の一つだと主張しているのである。 この点を踏まえなければ彼の真意はみえてこないように思う。また、うがった見方をすれば、その真意を読み取ることができるのは誰かと彼自身、冷静に見ている節がある(その意味で左翼系の文化人は彼の思惑通りの発言・対応をしたのだと思う)。 しかし、この見極め作業は彼自身の精神にも少なからず負担をもたらしている。だって、本人は(「戦争」なんて手段を考えさせないでくれよ)と訴えているからだ。 毎年、自殺者を3万人以上出している日本。自殺の理由は人それぞれなのだろうが、その多くは「平和」という虚妄の中で虚しく死んでいった戦死者なのではないか。赤木さんはそれを望まないからあえて「戦争」という言葉を用いて皆に訴えているのだと思う。
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