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タイトル丸山を殴った兵ならどう見るかあるいは内在的批判
記事No1174
投稿日: 2008/05/11(Sun) 08:08
投稿者加護天使
赤木さんの主張を刺激的にいうと、
就職氷河世代が困窮死することは止めるべきじゃないとなりませんか。
(丸山を殴った兵も「中流」が困窮するのをにやにやしてるでしょう)
赤木理論によれば、
彼らの出身母体の「中流」の崩壊は望ましいことであるし、
それが社会を変える「戦争」となる。
(でも、戦死したくないよ)

ホームレスより多い億万長者は相手にするな、
身近な「強者」だけしか攻撃するな。
(でも相手にしたいですね
 (ただ統計がおかしいのではないかと思います
  ホームレスの過少でしょう))

ミクロレベルの生き残りにだけ集中しろ。
(これに関しては、論陣を張る責任がない人間には否定しません)

#m9の対談は立ち読みしました。
#全学連や全共闘のような保守論壇への転進は赤木さんには難しいでしょう。
#彼らの成功した要素を欠いていると思います。
#しばらくぶりです、久しぶりにもりあがってますね。

タイトル内在的に限らない批判
記事No1200
投稿日: 2008/05/18(Sun) 01:59
投稿者加護天使
赤木さんの希望を簡単にまとめると次のようになります。
生きさせろ(努力すれば生存を保障する労働と賃金を)
認めてくれ(尊厳ある存在として承認をもとめる)
自由をくれ(注釈はいらないですね)
(当然の希望でありまさに基本的人権ですよね)

#内在的批判からは離れますが、
#近頃図書館で読んだ本によれば、太平洋戦争中の日本では、
#貧困層と中間層の格差は確かに縮小したそうです。
#私の以前の不見識をわびます。
#しかしながら、問題は、
#水準自体が大幅に下がったこと、また自由も極端に制限されたことで、
#尊厳ある存在とはとても認められなかったことです。

そして、マクロでは
不安定労働者問題を構造的なものとして捉える。
(当たり前です、
自己責任・努力でどうにかなるくらいなら、
景気循環とか非自発的失業もありません。
これがわからない批判の書き込みは無視してもいいと思います。
(それでも削除しないのは一つの見識かも))

ところが
政府や大企業への直接の要求はしない。
(非難はするんですが)
理由は、実現できないからだそうです。
(確かに、実現までは難しいなとは思いますが、要求くらいとは思います。
何らかの経済社会政策をとることは、
資本主義国では当たり前のことなのに何故でしょう。)

正社員と組合問題に関しては次回の投稿で

タイトルRe: 内在的に限らない批判
記事No1203
投稿日: 2008/05/18(Sun) 17:39
投稿者赤木智弘
> ところが
> 政府や大企業への直接の要求はしない。
> (非難はするんですが)
> 理由は、実現できないからだそうです。
> (確かに、実現までは難しいなとは思いますが、要求くらいとは思います。
> 何らかの経済社会政策をとることは、
> 資本主義国では当たり前のことなのに何故でしょう。)

 この部分以外は、その通りですね。
 ただし、この部分は違います。
 私は貧困労働者が政府や大企業への要求をする必要はないと考えています。それは、それをしたところで、要求の「アガリ」はすべて安定労働層が持っていくからです。
 そのような構造は、左派が「経営者 VS 労働者」という分脈でしか闘争を考えておらず、安定労働層と貧困労働層の間に存在する大きな格差に一切目を向けないからです。
 そして、家族をもつ家庭への利益ばかりを誘導し、家族を持つことすらできない貧困層の利益を後回しにします。まさしくそれが不況時に労組がとってきた戦略です。労組が正社員の継続雇用を執拗に要求した結果、就職氷河期世代は就業機会を失ったのです。
 だから私は「まずは就職氷河期世代の貧困層に分け前を渡すこと」を「安定労働層」に対して直接要求しているのです。

タイトルRe^2: 内在的に限らない批判
記事No1214
投稿日: 2008/05/20(Tue) 12:30
投稿者こんどう
>  そして、家族をもつ家庭への利益ばかりを誘導し、家族を持つことすらできない貧困層の利益を後回しにします。まさしくそれが不況時に労組がとってきた戦略です。労組が正社員の継続雇用を執拗に要求した結果、就職氷河期世代は就業機会を失ったのです。
>  だから私は「まずは就職氷河期世代の貧困層に分け前を渡すこと」を「安定労働層」に対して直接要求しているのです。

批判というか,感想です。
私は27歳で団体職員です。

世代によって,社会環境が違うのはある意味,当たり前の事だと思います。
しかし,赤木さんの意見というのは,そのような環境を違いを認めつつも,悲劇的な環境を作り,維持した当時の「安定労働者層」を批判していると見ています。
ただ,現在の「安定労働者層」には赤木さんと一緒の社会状況を過ごした「就職氷河期世代の安定労働者層」がいる事を見過ごしてはいませんか?
「就職氷河期世代の安定労働者層」から見ていると,「あの時」に必死になって,運をたぐり寄せた「成果」を赤木さんは批判します。
その世代でも普通の学歴程度でも,自分で考えて就職先を獲得した人もいると思うのです(マスとはいいませんが)。
「就職氷河期世代の貧困者層」が批判すべきは,就職氷河期以前の世代,「新人類やバブル世代の安定労働者層」であって,細分化するべきなのではないか。
と,思う次第です。

このあたりは,赤木さんの戦略によるところなので,正しい正しくないは別の話だと思います。
ただ,「貧困者層」は常に「安定労働者層」という全体を攻撃するのではなく,「安定労働者層」を細分化して,個別に撃破していく方が有利なのではないかと思う次第です。